心の窓
あるパイロットとの6ヶ月
遠い想い出 AI-206
15年前のある日、ご老人が整体施術を受けに店にやって来ました。痩せていて、しゃんとした姿勢でどことなく威厳があるが、優しさが感じられるお爺ちゃんそんな感じの方
施術を始めると、私の脳裏に戦争の二文字が浮びました。私は時々、施術中に、その人に関するメッセージを受け取ることがあり、この日もなぜか強く感じたのでした。
年齢からして、第二次世界大戦を、生死をくぐり抜けて戦って来たに違いないそう思った瞬間、ご老人が口を開きました。「先生、赤城って船、知ってますか?」唐突だったが 即答で「空母の赤城ですか?戦争で活躍した」と答えました。
ご老人は驚いているようで「知っていますか」と嬉しさを隠し切れない様子でした。「実は私は99式艦上爆撃機のパイロットとして赤城に搭乗して真珠湾攻撃に参戦したんだよ」「えっ!!」私は自分の耳を疑いました。
私は大の飛行機好き、しかも今、目の前にいるお年寄りは旧日本海軍の99式艦爆乗りときている。驚きのあまり私は施術する手を止めてしまいました。
これが、Ⅰさんとの出会いです。それから6ヶ月間、毎日のようにエルヴィエントに通うのがⅠさんの日課となりました。
私は少年のように、戦争中にⅠさんが体験した貴重なお話を毎日楽しみに聞いていました。
あっと言う間に月日は流れ、ある日Ⅰさんは「先生、私はあと何日ここに来られるかわからない」と言いました。それはもう、あの世からお迎えが来ていると言う意味のことでした。
それから、程なくしてⅠさんは天国へ召されました。そして、Ⅰさんと過ごした6ヶ月は私にとっては忘れられない記憶になりました。
私がなぜ、この場所(宇都宮)で施術を始まったかもすべては意味のあることだったのです。
生前、Ⅰさんの口癖は「ここに来ると癒される」でした。Ⅰさんのために、していた特別な施術がありました。それが癒し施術( 現 痛楽氣功 )の原形です。
癒し施術の別の呼び名は AⅠ‐206 これはⅠさんの乗っていた99式艦上爆撃機の機体№です。
Ⅰさんのこの世で最後の半年間は、波乱万丈の人生を語り
戦争の記憶が癒されたことと思います。
だれも知らない Iさんの秘密
私に語ってくださったドラマのような不思議な体験
旅立つ前日までご来店いただきありがとうございました。
そしてある一月の早朝
Ⅰさんは静かにこの世を離陸したのです。
蝶 の 心
五月のある朝
前日の嵐が嘘のように、雲一つなく晴れ渡った青空を清々しく眺めていると、視界に蝶々が飛んでいるのが映りました。
よく見るとアゲハ蝶です、となりの楠木の上空を素早い動きで飛んでいました。しばらく観ていると、小鳥が飛んできましたすると蝶はその鳥を追いかけるではありませんか、おもしろい光景です、鳥は逃げるように飛んでいきました。下手をすると蝶は鳥の餌食になってしまいます。
その時です!私の意識と蝶の意識がいきなりシンクロしたのです。驚きました!こんなことがあるとは!初めての体験です。
虫は精巧に出来た生き物であるが心は無いと思っていたからです。
蝶の気持ちがストレートに私の心に入ってきました。
信じられない出来事です
この蝶は、今朝、羽化したのです。
蝶は自由自在に羽ばたけることに興奮していました。見る物珍しく、見るものすべてに話しかけていました。
羽化した喜びを全身で表していました。
私は楽しくなって、この蝶を自分の目の前に呼び寄せようと氣を発してみました。反応は1分もたたずに起こりました。高い楠木の上空から、降りてきたのです。
私の目の前を羽を見せるように羽ばたかず、ゆっくりと半径3mほどの円を描き、舞いだしたのです。かなり長い時間、飛んでいたのですが、写真を撮れば良かったなとあとで思いました。
羽の色はブルーグリーン、コバルトブルー、ミントグリーン、図鑑で観るとアオスジアゲハという種類ですが、黒い色の部分が少なく、今までに見たこともない、とてもきれいな色でした。
この日の体験は一生忘れないでしょう。
蝶と心がシンクロしたという事実
私の心は、なんと表現してよいか、宇宙のように広がり、とても満たされていました。
脳と氣の研究室
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