遠い想い出 あるパイロットとの6ヶ月 AI-206

 

ある日、ご老人が整体施術を受けに店にやって来ました。
痩せていて、しゃんとした姿勢でどことなく
威厳があるが、優しさが感じられるお爺ちゃん
そんな感じの方

施術を始めると、私の脳裏に戦争の二文字が浮びました。
私は時々、施術中に、その人に関するメッセージを
受け取ることがあり、この日もなぜか強く感じたのでした。

年齢からして、第二次世界大戦を戦って来たに違いない
そう思った瞬間、ご老人が口を開きました。
「先生、赤城って船、知ってますか?」
唐突だったが 即答で「空母の赤城ですか?戦争で活躍した」
と答えました。

ご老人は驚いているようで「知っていますか」
と嬉しさを隠し切れない様子でした。
「実は私は99式艦上爆撃機のパイロットとして赤城に
搭乗して真珠湾攻撃に参戦したんだよ」
「えっ!!」私は自分の耳を疑いました。

私は大の飛行機好き、しかも今、目の前にいるお年寄りは
旧日本海軍の99式艦爆乗りときている。
驚きのあまり私は施術する手を止めてしまいました。

これが、Ⅰさんとの出会いです。

それから6ヶ月間、毎日のようにエルヴィエントに
通うのがⅠさんの日課となりました。

私は少年のように、戦争中にⅠさんが体験した貴重なお話を
毎日楽しみに聞いていました。

あっと言う間に月日は流れ、ある日
Ⅰさんは「先生、私はあと何日ここに来られるかわからない」
と言いました。
それはもう、あの世からお迎えが来ていると言う意味のことでした。

それから、程なくしてⅠさんは天国へ召されました。
そして、Ⅰさんと過ごした6ヶ月は私にとっては忘れられない
記憶になりました。

私がなぜ、この場所で施術を始まったかもすべては
意味のあることだったのです。

生前、Ⅰさんの口癖は「ここに来ると癒される」でした。
Ⅰさんのために、していた特別な施術がありました。
それが癒し施術( 氣功 )の原形です。

癒し施術の別の呼び名は AⅠ‐206
これはⅠさんの乗っていた99式艦上爆撃機の機体№です。

Ⅰさんの最後の半年間は、人生を語り、癒されたことと思い

ます。
旅立つ前日までご来店下さいました。

そしてある一月の早朝、

Ⅰさんは静かにこの世を離陸したのです。

 

    日本海軍 空母 赤城 搭載機「AI-206」(1942年4月)